「優駿牝馬(オークス)」回顧。
■レース概要
5月24日(日)、東京競馬場で行われた「優駿牝馬(オークス)(3歳・G1・芝2400m)」。1番人気のデアリングタクトが優勝。勝ちタイムは2分22秒4。
デアリングタクトは、父エピファネイア、母デアリングバード、母父キングカメハメハという血統。
【着順】
1着:デアリングタクト
2着:ウインマリリン
3着:ウインマイティー
■レース回顧
1番人気のデアリングタクトが、最後の直線で馬群の間から差し切る競馬をして、無傷の4連勝で桜花賞に続き牝馬クラシック2冠を達成。無敗での牝馬クラシック2冠は、1957年のミスオンワード以来、実に63年ぶりの快挙。とんでもない記録が今回出たことになる。
レースは中団やや後ろからの展開。最後の直線から、やや外に出し、先行している馬たちの間を掻き分けメンバー上がり最速をマークする末脚を発揮。内ラチ沿いから伸びていたウインマリリンが先頭を走り、デアリングタクトが最後届くのか?という展開だったが、直前で交わす結果となった。
東京の馬場を考えると、前目でレースをしていないと届かないのではという不安があった。そのため、4コーナーで後方に位置していたデアリングタクトをみて、正直厳しいと感じていた。
ところが、うまく馬の間を抜けてグイグイと伸びる走りをみて、すぐに驚きに変わった。馬の能力ももちろん凄いのだが、あの手綱さばきをした松山弘平騎手にも凄さを感じた。
今回、「無敗での牝馬クラシック2冠」という大きな記録がかかっていたため、松山弘平騎手は相当プレッシャーがあったと思う。本人もインタビューで「ほっとした」と言っていたが、その重圧は計り知れない。このコンビで次は「牝馬クラシック3冠」を取ってほしい。こらからの活躍に期待したい。