「天皇賞(春)」回顧。
【記事のポイント】
・レース概要
・レース回顧
■レース概要
5月3日(日)、京都競馬場で行われた「天皇賞・春(4歳以上・G1・芝3200m)」。1番人気のフィエールマンが優勝。勝ちタイムは3分16秒5。
フィエールマンは、父ディープインパクト、母リュヌドール、母父Green Tuneという血統。
【着順】
1着:フィエールマン
2着:スティッフェリオ
3着:ミッキースワロー
■レース回顧
問題なくスタートを切り、道中は後方からゆったりとしたレース展開。
2周目の3コーナーを越えたあたりから徐々に順位を上げ、最終コーナーを回った辺りから外に切り出しスパートした。
最後の直線では、先行を走るスティッフェリオと激しい競り合いを繰り広げハナ差で勝利となった。
C.ルメール騎手は、道中とても馬と折り合いが取れているように見え、全体のペースも遅いことが、この馬にとって丁度いい展開だったのかもしれないが、正直最後の直線でのスパートのタイミングを見て、先頭集団に追いつけるのか?と不安に思った。
結果は、メンバー上がり最速をマークし接戦をものにした所が、スティッフェリオと勝ったフィエールマンとの能力の差だったのかもしれないし、また騎手の騎乗スキルの差だったのかもしれない。
ゴール直前の首の上げ下げの内容を見る限り、C.ルメール騎手が一枚上手だったようにも思える。
フィエールマンは史上5頭目となる連覇を果たし、G1レース3勝目。C.ルメール騎手は2018年天皇賞・秋から天皇賞4連勝となり、史上初の快挙となる。記録づくしのG1となった。
昨年は、札幌記念3着、凱旋門賞12着、有馬記念4着と勝ち星から遠ざかっていた。今回、予想する上で競馬ファンから「旬を過ぎたディープインパクト産駒」という声も少なからずあったが、それを払拭できたのでは無いだろうか。
まだまだ力のある馬、今後の古馬戦線での活躍に期待したい。