こんにちは。
今日は「有馬記念、ワールドプレミア×武豊」をテーマに記載します。
12月22日に行われた有馬記念は2番人気のリスグラシューが5馬身差をつけての圧勝。圧倒的1番人気のアーモンドアイは直線で失速し9着となった。その他、目を引く結果は2着と3着。ともにサートゥルナーリアとワールドプレミアの3歳勢であった。
■後方待機組の活躍
今回上位に入った馬を見ると、道中後方に位置していた馬たちだった。一方、ハイペースで逃げたアエロリットに対し、前目でレースをしたスティッフェリオ、クロコスミアなどの各馬は最後馬群に沈んだ。
■ワールドプレミアの末脚のキレ
3着となったワールドプレミアは道中、なんと最後方。アエロリットが他を引き離した逃げでハナを切ったのは別としても、あれだけ縦長の隊列となって最後方。正直、巻き返しは厳しいのではと感じた。
結果は、4コーナーから大外を回って後方一気でメンバー上がり2位の脚を披露し2着にコンマ1秒のクビ差で3着となった。リスグラシューには届かなかったが、後方から直線での“末脚のキレ”は見ごたえがあった。
■武豊の判断のキレ
ふたを開けてみれば、激流にのまれ「前にいた馬は後ろに後退」し、「後ろでレースをした馬たちは溜めた脚を使ってゴール」という展開だったと言える。
この展開で、ワールドプレミアの鞍上武豊騎手の判断は、「最後まで後方待機、最後にスパートをかける」であった。見事に判断がハマり、前を走る馬を大外からまとめて交わす結果となった。
武豊騎手のこの判断はキレていたと言っていいだろう。見事な手綱さばきであった。
■ワールドプレミアの成長
正直、菊花賞制覇は「メンバーに恵まれた(強豪馬が余りいなかった)」「武豊騎手の神騎乗」が要因と考えていた。
今回の3着も疑いもなく「武豊の神騎乗」と言っていいと考える。ただ、それだけで今回のメンバー相手に3着は厳しいはずだ。そこには、ワールドプレミアの成長あってこその3着と考えるのが自然だろう。
これだけの豪華メンバーで3着という成績は存在感を示した。来年の活躍が楽しみな一頭である。
出典:デイリースポーツ