【宝塚記念】超かんたん全頭見解
■サートゥルナーリア
世代のエース的存在。昨年の皐月賞優勝馬であるが、その後G1の勝ち星から遠ざかっている。
G1級の馬との勝負で好走した有馬記念2着を考えると、能力はG1級であることは間違いない。舞台は違えど、中山のタフな競馬での好走経験は、阪神の舞台でも活かせそうだ。
鞍上はC.ルメール騎手、コンビを組んで未だ負けなし。能力はメンバー上位、期待の一頭だ。
■クロノジェネシス
現役牝馬でトップクラスの実力を持っている馬。前々走「京都記念」は重馬場の中で勝利しており、開催が進んで傷んだ阪神の馬場にも十分適応できるだろう。
直近5年でリスグラシュー・マリアライトの牝馬が制している。また馬券圏内にも牝馬が数多く入っており、G1実績のある牝馬には期待せずにはいられない。
■ラッキーライラック
昨年の「エリザベス女王杯」から海外レース含め好走が続いている。父オルフェーヴルは、2020年宝塚記念で2馬身差をつけて圧勝。産駒初の宝塚記念制覇に期待したい。
■ブラストワンピース
これまで13戦7勝[7-0-0-6]とピンパーだが、中山での成績は2戦2勝、タフな馬場との相性は良さそうだ。重馬場・稍重での好走経験も多数ある。当日の天気、馬場次第では、久しぶりのG1奪取もあり得るだろう。
■グローリーヴェイズ
前走「香港ヴァーズ(G1)」で、ラッキーライラックに3馬身半差で勝利。鞍上は昨年の宝塚記念を制したD.レーン騎手。テン乗りだが鞍上強化と考えたい。間隔をあけたローテーション(年明け初戦)でのパフォーマンスに不安を感じるが、侮れない存在だ。
■キセキ
最後に勝ったのは2017年菊花賞。最近は馬券圏内に入っていないレースが続いている。宝塚記念には今回で3度目の挑戦となる。3度目の正直と行きたいが、その道は険しい。
■ワグネリアン
2018年ダービー馬。続く神戸新聞杯を勝利したものの、その後勝ち星から遠ざかっている。出走したレースはすべて掲示板入りしているため、能力はトップクラスと考えていいだろう。昨年のジャパンカップは重馬場で3着、渋った馬場でも上位争いできそうだ。
■ダンビュライト
2018年の宝塚記念を稍重で5着。キセキより先着している。非根幹距離・芝2200メートルでの成績は5戦2勝[2-0-1-2]、3着以下も5着、6着と上々。セン馬になって2戦目、「叩いた後の上積み」、「松若風馬騎手の思い切った先行騎乗」に期待したい。
■スティッフェリオ
ステイゴールド産駒。宝塚記念の好走血統だ。前走「天皇賞・春」では11番人気でハナ差の2着と大健闘した。スピード持続力で勝負できる点がこの馬の持ち味。今回も展開次第では上位争いできそうだ。
■カデナ
G1の成績は5戦0勝[0-0-0-5]。今年、約3年ぶりに重賞勝利を上げた馬。前走「大阪杯」で11番人気の中、4着と健闘し、G1級の能力を示せた部分もある。侮れない存在だが重い印を打つにはいたらない。
■トーセンカンビーナ
下級条件のレースでメンバー上がり最速をマークし勝ち上がってきた馬。今年は「阪神大賞典」2着、「天皇賞・春」5着と上々の成績。能力は侮れない存在と考えていいだろう。ほとんどのレースで出遅れている点が課題。G1級の馬が争うレース、今回もその課題が出るようなら、上位争いは厳しいだろう。
■モズベッロ
鞍上は、グランプリレースを計7勝した池添謙一騎手。何か期待してしまいたくなるが、馬の能力・実績を踏まえると厳しい。
■レッドジェニアル
前走「鳴尾記念」で後方からメンバー上がり最速をマークし3着。今回と同じ阪神の舞台で上げたパフォーマンスには興味が持てる。勝利経験は無いにせよ、昨年から一貫してG1、G2に出走している経験は今回に活きると考えたい。何かしらの印は打っておきたい。
■ペルシアンナイト
マイル路線を走ってきた馬。主戦場と言えるマイルでの勝ち星も約2年半無い。距離延長での好走は考えにくい。
■トーセンスーリヤ
これまで下級クラスで活躍してきた馬、前走「新潟大賞典(G3)」で重賞初制覇したが、G1級が相手となる今回のレースでは厳しいだろう。
■メイショウテンゲン
G1での成績は4戦0勝[0-0-0-4]、そのうち3戦は2桁着順。厳しい。
■アフリカンゴールド
直近3戦、2桁着順。厳しい。
■アドマイヤアルバ
直近4戦、リステッドレースで掲示板外。厳しい。