【有馬記念】出走予定馬全頭をザックリ分析!

こんにちは。

今日は「2019年有馬記念の全頭分析」をテーマに記載します。

 

 

1枠1番スカーレットカラー(牝4)岩田康

今年は重賞の勝鞍が「府中牝馬」の1勝止まり。前走エリザベス女王杯に至っては7着と厳しい結果だった。

 

牡馬混合で好走実績が無い。絶好の枠に入ったが過度な期待は禁物。

 

 

1枠2番スワーヴリチャード(牡5)マーフィー

3歳、4歳時に比べ、5歳になった今年はパッとしない成績が続いたが、前走ジャパンカップで初コンビのマーフィー騎手と勝利を挙げた。

 

2回目の参戦となる有馬記念。前回2017年では勝ったキタサンブラックにコンマ2秒差の4着と健闘した。歴戦を積み重ねてきた今は充実期とみる。

 

鞍上はジャパンカップを勝利に導いたマーフィー騎手、折り合いの心配は無いはずだ。2年越しのリベンジに期待が高まる。

 

 

2枠3番エタリオウ(牡4)横山典

父はシルバーコレクターとして有名だったステイゴールド。その血は子に継承されたのか?奇しくもエタリオウも2着が多い。

 

今年は掲示板外が多く厳しい結果が続いているが、この馬の持ち味である「中・長距離のレースでの上がり最速」は魅力的。枠も悪くない、期待の一頭。

 

 

2枠4番スティッフェリオ(牡5)丸山

今年はオールカマー、小倉大賞典で勝っているが、その他は掲示板外、前走の天皇賞(秋)に至っては12着の大敗だった。

 

父ステイゴールド、有馬記念好走血統を背景に持った馬である、また内枠と好材料はあるが、かなり厳しいレースになりそうだ。

 

 

3枠5番フィエールマン(牡4)池添

菊花賞、天皇賞(春)とG1を2勝している馬。現役屈指のステイヤーと言っていいだろう。馬の強さはG1勝利実績で証明済み。

 

秋は凱旋門賞に挑戦し大敗、その後の回復が心配だが2ヵ月半のローテであるため問題無いとみる。

 

主戦ルメールからの池添騎手への乗り替わりはマイナス材料と考えるのがセオリーだが、有馬記念を4勝している「グランプリ男」、ここは“あえて”鞍上強化と捉えたい。

 

昨年ブラストワンピースで勝利した池添騎手、この馬なら連覇&史上初の有馬記念5勝目への期待値は高い。

 

 

3枠6番リスグラシュー(牝5)レーン

とにかく重賞で好走を重ねてきた馬。特に今年はレーン騎手で「宝塚記念」「コックスプレート(豪G1)」を制覇。まだまだ成長過程と考えたい馬だが、このレースで引退が決定している。

 

今回、鞍上はレーン騎手。わざわざ特例処置で招いて挑むレース。陣営の並々ならぬ思い入れを感じる。

 

中山は初舞台であるが、歴戦の馬であり能力で十分カバーできるだろう。マイナス材料は少ない。ここは細かいサンプルで評価を下げるのではなく、シンプルに馬の能力を信じてラストランに期待していい馬ではないだろうか。

 

 

4枠7番ワールドプレミア(牡3)武豊

前走菊花賞の勝利は馬の強さ以上に武豊騎手の神騎乗の印象が強い。あれは見事な手綱さばきだった。

 

縁起の良い菊花賞からの直行ということで期待したいが、初の中山をどう攻略するかが鍵。ここでも武豊騎手の騎乗に期待がかかる。

 

 

4枠8番レイデオロ(牡5)三浦

昨年の天皇賞(秋)、そして一昨年の日本ダービーを制覇。その他数々の重賞の好走実績もあるが、今年は凡走続き。衰えは否めない。

 

今回がラストラン、かつてのオグリキャップのように復活のレースを期待したいが、さすがに今年の成績を見ると厳しいか。

 

 

5枠9番アーモンドアイ(牝4)ルメール

G1を6勝している馬。誰もが認めるスーパーホース。圧倒的な人気。言うこと無い。

 

しかし「初の中山」という点が引っかかる。距離はもちろん、小回りとゴール前の急坂、初経験の舞台でこれまで見せてきたパフォーマンスを発揮できるか?不安。また、直近の香港回避のアクシデントがあるため、当日のコンディションも不安だ。

 

強いが「絶対のテッパン」と言い切れない。

 

 

5枠10番サートゥルナーリア(牡3)スミヨン

能力十分、「ホープフルS」「皐月賞」を勝利したときは、もしかしてクラシック3冠もありか!?と思ったほどだ。

 

神戸新聞杯では、今回出走のヴェロックス、ワールドプレミアをぶっちぎりの着差で勝利していることからも世代代表と位置付けたい。

 

負けたレースの敗因は気性面は否めないだろう。今回も不安はあるが陣営も対策をしっかり立てているはずだ。弱点を克服し、世代代表として歴戦の古馬相手に好走することを期待。

 

 

6枠11番キセキ(牡5)ムーア

2017年菊花賞から、約2年勝ち星が遠ざかっている。今年は大阪杯、宝塚記念を共に2着と安定した成績だったが、凱旋門賞では7着と厳しい結果となった。

 

秋4戦目で迎えた昨年の有馬記念は5着に敗れた。今年は凱旋門賞7着以来2ヵ月半ぶりで挑む。ゆったりとしたローテーションで疲れの心配はないはずだ。ファン投票3位と期待は高い、凱旋門賞の悔しさを晴らす準備は整った。

 

 

6枠12番クロコスミア(牝6)藤岡佑

2017年の府中牝馬を勝ってから約2年勝ち星がない。今年は、ヴィクトリアマイル3着、エリザベス女王杯2着と共に馬券圏内に入っているが、このメンバーでハナを切って走り切るのは困難だろう。牡馬混合戦での活躍も無いことを踏まえ期待はできない。

 

 

7枠13番アルアイン(牡5)松山

今年の大阪杯を勝利したが、秋の2戦は大敗とかなり厳しい結果だった。

 

ラストランとなるアルアインが今回コンビを組む騎手は松山弘平。実に2年半ぶりにコンビとなる。2017年皐月賞を制し、次の日本ダービーで5着になった時以来だ。

 

ラストランで再び、託された手綱。この2年半の成長をアルアインにとって最高のラストランとなるように演出してほしい。

 

 

7枠14番ヴェロックス(牡3)川田

父ジャスタウェイは有馬記念で牝馬三冠ジェンティルドンナにコンマ2秒差の4着と健闘した。自身は菊花賞、神戸新聞杯、日本ダービーで上がり上位を使い全て3着以内で好走している。

 

血統背景、自身の実績踏まえ、「距離」「スタミナ」面の心配はいらないだろう。重賞で未勝利の馬が有馬記念で勝利するのは難しいかもしれないが、初タイトルへ期待したい。

 

 

8枠15番アエロリット(牝5)津村

昨年の毎日王冠から勝ち星が遠ざかっている。前走距離延長となる天皇賞(秋)では3着と健闘したが、マイル路線での活躍が目立つこの馬にとって、果たして距離延長が好材料になるのか疑問。さらに今回初経験の2500メートルとなれば尚のこと心配だ。

ラストランとなるが厳しい戦いになることは間違いないだろう。

 

 

8枠16番シュヴァルグラン(牡7)福永

数々の重賞で馬券圏内に入る成績を残し、また有馬記念を2年連続3着という内容から能力は十分と言える。

 

今年は海外を転戦しドバイシーマクラシックで2着と結果を残したものの、その他は人気を裏切る形で大敗している。

 

海外を転戦した後の有馬記念、7歳馬という面からもコンディションはどうしても不安材料だ。また、有馬記念に3回出走しているがどれも外枠、今回はそれを超えての大外枠となった。

 

今回の有馬記念がラストランとなるが、厳しすぎる状況であることは間違いないだろう。

 

 

 

出典:netkeiba.com(撮影:下野雄規)